2015年08月25日

アバアバター』

これぞジェームズ・キャメロンとリプリーが融合した夢の「アバター」. そしてジェームズ・キャメロン作品の「アバター」であり、彼のヲタクぶりを具現化した「アバター」でもある、まさに最高傑作の名に相応しい映画でした. 正直、映画を見終わったあと、「ジェームズ・キャメロンがリアル・リプリーになった! 」と大興奮しましたよ. おそらくジェームズ・キャメロン自身、この12年間大いに悩んだと思います. 多分どんな映画を撮っても 『タイタニック』 と比較されるだけだと. でもOPで 『エイリアン2』 でリプリーが乗っていたようなロボットアーミーが登場したり、ジェイクがネヴィの身体を手に入れて好き勝手に走り回るシーンを見て思いました. ジェームズ・キャメロンは開き直って「思いっきり好き勝手に作ったれ! 」という結論に達していると. そして選んだテーマが「もう一度自分にとっての憧れの女性である 『エイリアン2』 のリプリーを戦わせたいんや! 」であると. ただシガニー・ウィーバーの実年齢を考えると彼女にはオファーできないし、CGに頼るのもヲタク的に何か違う. そこで彼が考え付いたのが「アバター」という名の「あらゆるものに繋がる存在」であり、しかもそこにリプリーだけでなく自分自身の全てまでも投影しようとするんですから、さすがキング・オブ・ザ・ワールド! そして映画を見ていると、そのヲタク魂とリプリーに対するオマージュがあちらこちらに散りばめられているのが楽しいこと. 例えば本家リプリーのシガニー・ウィーバーは常に主人公ジェイクと帯同しているも、彼が恋に落ちるのは憧れの女性ではなく彼女に雰囲気が似た女性. つまりはジェームズ・キャメロン光源氏にとって、本家リプリーは紫の上であり、ネイティリは若紫になると思うのです. さらにその婚約者のいるネイティリと恋に落ちるくだりや、ジェイクがネイティリたちに自分の素性を隠しながら生きるくだりなどはまさに 『タイタニック』 や 『トゥルーライズ』 の「アバター」という名のセルフリメイク. そして本家リプリーを途中退場させ、これから先はジェイクが2代目リプリーとして一人で人間のエゴという名のエイリアンと戦うのか! と思いきや、ここで人間vs.ネヴィというエイリアンズvs.リアルエイリアンズという 『エイリアン2』 の好き勝手セルフリメイク. しかしこれさえも実はまだ前フリであり、ジェームズ・キャメロンが本当にやりたかったことはその後に待っていたロボットアーミーとジェイクの戦い. つまりはリプリーvs.リプリーという夢の対決. しかもこの戦いの締めるのがリプリーでもリプリーでもなくリプリー若紫! もうここまでヲタク魂を全開にされると、「ぬぉぉぉ~! リプリー!!」と叫ばずにはいられませんよ! 『エイリアン2』 のあの女の子に成り代わって叫ばせていただきます. リプリ~!!! 自分と憧れの女性を融合させ、でも憧れは決して汚さず. そして自分のヲタク魂をとことん発揮しまくる. 恐らくこんなにも好き勝手に映画を撮れる方は世界にただ一人、ジェームズ・キャメロン監督だけだと思います. まさに映画界最強の監督であり、その最強ぶりを例えるならまさに「リプリー」. そう、この映画を以ってジェームズ・キャメロンはリアル・リプリーになったのだと確信しました. ラストで人間を「エイリアン」と表記したのも、まさにそんな彼のある種の勝利宣言でしょう. さすがキング・オブ・ザ・ワールド!! 深夜らじお@の映画館 は前夜祭の帰り道に車中で何度も「リプリー! 」と叫びまくりました.
posted by IikuboNoriko at 20:07| Comment(0) | 日記 | 更新情報をチェックする

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