2016年11月06日

自衛艦事故―なぜ繰り返されるのか: 朝日

なぜ自衛艦をめぐる事故が絶えないのか. 海上自衛隊の輸送艦おおすみと小型釣り船が広島県沖で衝突した. 釣り船は転覆し、船長と同乗の男性が死亡した. 千葉県沖でイージス艦あたごと漁船が衝突し、漁船の父子が行方不明になった事故の記憶はまだ生々しい. 88年には潜水艦なだしおと釣り船が衝突し、30人が亡くなる惨事もあった. 08年のあたご事故では、海自の事後対応が問題視された. 防衛相への報告が遅く、状況説明も二転三転した. 今回の事故では、発生の約20分後に防衛相に連絡が入った. 一方、事故状況については「海上保安庁が捜査中」としてほとんど明らかにしていない. あたご事故当時、防衛省が独自調査を先行させ、捜査妨害と批判されたことを強く意識しているとみられる. 捜査や運輸安全委員会の調査への配慮は必要ではあるが、国民を守るはずの自衛隊をめぐる事故に関心が高まるのは当然だ. 特に、海自の再発防止策が機能していたかは、しっかり検証されなければならない. 釣り船に乗っていた男性は「一度追い越したおおすみが後方から再び接近し、避けきれなかった」と証言した. 衝突直前、貨物船が両船の前を横切るのも見たという. どちらの船に回避義務があったかはまだはっきりしない. ただ、おおすみの艦橋からは釣り船がぶつかった左舷側に死角があり、乗組員が直前まで接近に気づかなかった可能性もある. 小野寺防衛相は「おおすみ側に問題があるとの報告を受けていない」と言うが、防衛省としても徹底した原因究明を進めていくべきだ. 福島・聖光学院6年連続出場〈27日の高校 見張りの態勢はどうなっていたのか. 釣り船をいつ発見し、どういう措置をとったか. 客観的な事実関係については、すすんで公表してもらいたい. あたご事故では、自衛艦側の責任をめぐって海難審判と刑事裁判で判断が割れた. 「多くの船が行き交う海で、どう事故を防ぐのか」という肝心な課題は、未完のままである. 海自の主要艦艇が配置されている瀬戸内海や東京湾の混雑度は国内指折りで、レジャー船も多い. 海自側が細心の注意を払うというだけでは、事故の根絶は難しい面もある. 公開ニコ生"りえしょんのアトリエしょん 自衛艦の航路や通過時刻をできるだけ周知し、民間側にもいっそう注意を求める必要があるだろう. 海上保安庁や港湾管理者などと連携して、海の安全策をもっと練っていくべきだ.
posted by IikuboNoriko at 17:45| Comment(0) | 日記 | 更新情報をチェックする
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